husky voice

カテゴリ:Column( 7 )

ダチョウと私。

先日のに引き続き、ノートに書き連ねていた文章シリーズを公開。
テーマは「ダチョウ」。

…「牛」といい「ダチョウ」といい。仕方ないよね。そうゆう大学だったんだから。



ダチョウはすごい鳥である。

思いのほか、唐突な出だしで書き出してしまったけれど、ダチョウとは、主にアフリカのサバンナに生息する、雄は高さ2.4m、体重120kgにもなる世界最大の鳥類である。歩くときは時速4kmぐらいであるが、敵が近づくと、なんと時速60km以上の速さで走る。寿命は平均40~50年。2歳から産卵を始め、年間平均40個の卵を産むというのだから、非常に繁殖力の強い鳥と言えるだろう。また、ダチョウの皮は革製品に、静電気をほとんど帯びない羽はOA機器や自動車のダスターとして利用されるとともに、その肉は脂肪、カロリーおよびコレステロールが低いヘルシー食材として近年注目を集めている。と、ここまで読んでみると、ダチョウとは、その大きさや走る速さだけでなく、家畜としても余すところなく活用できる、非常に優れた鳥ということが分かるだろう。ダチョウはすごいのだ。

また、ダチョウと聞くと、多くの人がイメージするのは、動物園で展示されると、たちまち子どもたちが興味深々なまなざしをたたえて群がる人気コーナーになってしまう、その巨大な卵や、かつてポカリスエットのCMでもあったように、人を背中に乗せて軽快に走るその姿だろう。勇ましく、俊敏性に富んだその姿は見るものを魅了する。動物園や企業のマーケティングにも活用されるダチョウ。やはりダチョウはすごいのだ。

でも、どうしたものか。ダチョウと聞くと、私の脳裏に真っ先に浮かぶものは、長い木の棒を頭上高く掲げ、それを上下させながら中腰で進む、自分の姿である。

大学で獣医畜産学部に所属していた私。1年生の春に実習で与えられた課題が「ダチョウの餌やり」だった。大学構内の狭い檻の中で飼育されていたダチョウは、ストレスのためか気性が荒く、学生を認めようものなら、その素晴らしい脚力で突進してくる危険性があった。餌やりという正当な理由があってもおかまいなし。まして私の華の女子大生たる初々しさなんて届くはずもない。そのため、餌を安全に与えるためには、学生だとダチョウに認識させない、イコール、ダチョウになりきる必要があった。

つまり、長い木の棒を頭上高く掲げ、それを上下させながら中腰で進む…それは、ダチョウになりきった私の姿だったのだ。ダチョウになりきり、近づき、サッと餌のバケツを置き、また棒を上下させながら中腰のまま素早くその場を立ち去る。それが、襲われないで課題を達成する唯一の手段だった。

もう一度繰り返そう。ダチョウはすごい鳥である。大きさ、走る速さ、すばらしい。家畜としても、申し分ない。イメージ戦略も、たいしたものだ。ダチョウはすごい。
ただ、ダチョウは私のあの滑稽な姿を仲間と認識した。身をもって体験したこの事実をもって、私は言ってやりたい。


ダチョウは意外とすごくない。

すごいのは私だ。


華の女子大生の心に深い傷を負わせた罪は重い。


おわり。
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by azusazusa_62 | 2011-08-03 02:48 | Column

牛について熱く語る。

パソコンをいじっていたら、
去年書いた「牛」についてただただノートに書き連ねた文章が出てきたので、
もうこの際アップしてしまうこととする。

タイトルは…そのまま「牛」。

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総じて「牛」とはあまりいい意味で使われることの少ない動物である。「牛みたいになっちゃうよ!」というのは、ボーっと怠けていることを戒める言葉であるし、「牛みたいだな!」と言われれば、大きくのろまなイメージを相手が抱かれていることの証である。

牛からしてみれば、誰が毎朝皆が飲む牛乳を作っていると思っているんだ、そのカフェオレに入っているものは何だ、そのパンに塗っているものはなんだ、と怒鳴りたくなる事態に違いない。そんな牛のために、私が彼らの冤罪を晴らすことにした。

牛は断じて怠け者でものろまでもない。

牛は反芻(はんすう)動物と呼ばれ、4つの胃を持っていることを皆さんはご存知だろうか。それもその胃は牛のおなかの4分の3ほどの面積を占め、一番大きな第1胃は160リットルもの容積がある。牛は口から入ってきた草などを、まず第1胃に入れ、ここで数々の微生物によって、繊維質を分解する。そして時折、一度飲み込んだ食べ物を再び□の中に戻して、もう一度細かくするために噛んでは、また胃にもどす。これが反芻という動作であり、牛が反芻動物と呼ばれる所以である。その後、第2、3胃に食べたものが移行し、さらに細かく分解され、最終的に第4胃で消化される。つまり、食べて戻して、食べて戻して、この作業を延々と繰り返すことにより、人間がうまく利用できない繊維質や質の低いタンパク質を含む草を、肉や乳に変換するのだ。

またこの牛の反芻が「食べて戻して食べて戻して」なんてのんきなかわいらしいものではない。牛はなんと1分間に40~60回ものスピードで噛み、1日のうち、反芻時間はなんと6~10時間にも及ぶのだ。牛がいつも口をもぐもぐと口を動かしているのは、何か言いたいけど言えないもどかしさの表れではない。牛は反芻作業で忙しいのだ。

さらに噛んでいる間に分泌される唾液もすごい。その量たるや1日に90~180リットル。 よだれが口の横から溢れているのもだらしなさの象徴ではない。牛は消化作業に勤しんでいるのだ。

ここまでくればもうお分かりだろう。
「牛みたいなっちゃうよ!」という言葉の使い方が誤っていたということを。
「牛みたいになっちゃうよ!」イコール「働きすぎだよ!」となっても全く問題のないくらい、牛は常に活動をしているのだ。アクティブな動物なのだ。

1日の半分くらいの時間、1秒間に1回というスピードでくちゃくちゃくちゃくちゃ…、
1時間に7リットルほどの唾液を出しながらくちゃくちゃくちゃくちゃ…。

牛はこうも忙しく、活動的な動物だと分かったのにも関わらず、私もここまで書いたのにも関わらず、なぜだろう。心から「牛みたいになりたい!」と思う気持ちが湧いてこないのは。

これはもう、私のせいではない。

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おわり。
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by azusazusa_62 | 2011-05-24 00:35 | Column

あせる【褪せる】

あせる【褪せる】
色がうすくなる。さめる。


好き好んでいるものほど、あせてくるまでの時間は短い。


お気に入りの服とか

はき心地のいいズボンとか


好きなものを加減することを知らない私はなおさら。

好きなものは好きなだけ着て一緒に出かけたい。


だから、少しあせてきたかな…?と、袖を通す時に少し迷ってしまう服でも、
これも“味”だよね。と自分を納得させて家を出てしまう。



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その結果。


十数分後、
太陽の光に照らされ、
やはり味でもなんでもなく、
白っぽく見える服に少し後悔する。


数十分後、
「もう少しお前も見習えば?」と、
ピンクの鮮やかな服を着ていた
派遣のお姉さんを指して、
上司に言われる。





あせても“味”だと言い切れ、それが“おしゃれ”に分類されることだってある、
そんな素敵な素材って、革とジーンズくらいでしょうか。



なるほど。

それなら、とことん愛したい私は、
これから革ジャンとジーパンで生きていきます。



……

……

……


うそです。



「Azusa's DICTIONARY=グダグダなつぶやき日記」になりつつあるなぁと自覚しながら。

そろそろ新しい服を買わなくちゃなぁと思いながら。



おわり。
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by azusazusa_62 | 2009-10-01 23:37 | Column

あずさ【梓】

久しぶりのAzusa's DICTIONRYです。

国語辞典を開いたものの、

前回のあい【愛】から

あいあいあいあいあいあいあいあい…

と、あいラッシュだったため、
若干この一人スタートしてしまった企画に後悔しながら、今日に至っておりました。

でも、もともと自分で決めたルールだし、自分で崩せばいいじゃないかと。

そんなわけで。

まさかのあずさ【梓】まで一気飛ばしです。



でも自分の名前だし。

ちょっとワクワクしたりして。


そんなワクワクな気持ちを隠そうともしないで、辞書をひく。




……ええと。

……ううむ。

……ふうん。

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あずさ【梓】

ヨグソミネバリ(夜糞峰榛)の別名。
材はかたくて弾力があるので、古くはこの木で弓を作った。
枝を折ると強いサリチル酸メチルの匂いがするのでそのように名付けられた。




えええ。。。


…夜糞ってさぁ。。




みなさん。

自分の名前を辞書でひくときは、相当な覚悟が必要です。

何があっても動じない、そんな強靭な心を持ち合わせた人のみ調べてみてください。


私のこのブログから、今日はそれだけを得て帰ってください。


決して「ヨグソ」のフレーズは持ち帰らないように。

決して。


おわり。
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by azusazusa_62 | 2009-09-18 00:21 | Column

あい[愛]

あい[愛]
①かわいがること。だいじにすること。
②したうこと。男女がお互いに思いあうこと。恋。


国語辞典の単語を一つずつ書いていこうと思ったんだけど、
2回目から、いきなり深いテーマだったので、
なかなか書けないでいたまま2週間が経ってしまいました。

正直、誰も欲していない中始めた、
「Azusa's DICTIONARY」企画、
早くも終了か!?と思っていました。

愛かぁ。

正直、こんな公の場で語るほど、立派な考えを持っていなくて。


愛かぁ。

言葉で文章でなかなかうまく表せるものじゃなくて。


愛かぁ。

それはすごく感情的で。理屈じゃなくて。


愛かぁ。

友達の「愛」のことはすごく好きで、尊敬していて。


愛かぁ。

最近活躍している女の子って「愛」って名前多いよね。


愛かぁ。


愛…

愛…

愛…


こうしてどうにかここ逃げきろうとしている私を、
「仕方ないな~」と思ってくれる気持ち、
それもまた「愛」なのかもしれませんね。

そう、きっと。




うまくまとめたなと思いつつ。


おわりっ∟(´Д`;)¬=3=3=3=3
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by azusazusa_62 | 2009-08-18 23:33 | Column

ああ[噫・嗚・呼]

ああ[噫・嗚・呼]
強く感じたとき出す声。喜び・悲しみ驚きなどをあらわす声。


辞書の最初ってこれなんだね。

まず、これを見て「ああ」とつぶやいてしまった(笑)

この「ああ」は

驚きの「ああ」
納得の「ああ」


人は何か感情が動かされたとき、
一番簡単な言葉が最初に出てくるのかも。

というか、出てこないのかも。

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「ああ、いい天気だな」

「ああ、おいしい」

「ああ、もっと寝てたい」

「ああ、忘れてた」

「ああ、おもしろかった」


後ろに続く言葉は「ああ」の補足のようなもので。

実は一番単純なのに、
ずっと気持ちがこもっているんじゃないかな。



私、今日は何回「ああ」と言っただろう。


社会に出て、
毎日をなんとなく過ごしてしまうことが多いから。

「ああ」

思わず漏れてしまうような気持ちを持って、
毎日を過ごせていけたらいいなと思う。


おわり。
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by azusazusa_62 | 2009-08-03 22:39 | Column

Azusa's DICTIONARYとは

和名:あずさによる国語辞典を総なめにしてやろう辞典

要はコラム的なものなんですが。


私にとって、文章を書いて、他の人に見せるということは、
すごく意味のあることであって。

読んだ人が
「おもしろい」でも「楽しそう」でも「ふ~ん」でも「へ~」でも
何でも構わないんですが、
何かしらを思ってくれる文章を書きたいという、
変な使命感があって。


毎日のことを綴るブログってよくあるし、

私も日々もやもや思っていることとか、
ブログだったり、日記だったりにダーッと綴って、
文字を書くことでストレスを発散することってあるけれど、



せっかく公の場で読んでもらえるものを書くなら、
人と違うことやってみたいなと。
その変な使命感を満足することをやってみようかと。


そんなわけで、はじめます。

Azusa's DICTIONARY

国語辞典の「あ」から順に1つのワードをテーマとして書いていきます。


たとえば、今日は「献立(こんだて)」をテーマに。

とかね。(たまたま開いたら載ってた)



そのお供に選んだのは、この辞典。

「国語辞典」集文館
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単に装丁が気に入っただけなんですが。


そんなわけで、
「ん」までの長~い旅路、
最後まで、どうぞ一緒にお付き合いくださいませ。



あずさでした。


おわり。
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by azusazusa_62 | 2009-08-03 22:09 | Column